私にとって「仕事」とは? 自分らしいキャリアをデザインするために大切にしたこと。
Mさん30代女性(外資系設計事務所へ転職)
希望の転職を叶え、新天地で活躍中の社員を紹介する本シリーズ。第2回目はアトリエ系建築設計事務所から外資系設計事務所へ転職。充実した自分らしい働き方を実現した、 Mさんに話を聞きました。
ワークライフバランスを重視しながら、
自己の成長が望める新天地へ!
働いている者にとって、男性もそうだが特に女性は「30歳」という年齢を、ひとつの人生の節目として、仕事に邁進してきた自身を振り返り「このままでいいのか」と考えるのではないだろうか? そんなとき、どんなに仕事ができる女性であっても、自分のキャリアや将来については誰もが悩むものだ。それはMさんにとっても例外ではない。
「20代の頃は“やりがい”をまず第一に仕事のスキルを磨くことに邁進してきた気がします。いまの会社に入る前まで、何度か転職をしているのですが、いずれもアトリエ系の建築設計事務所で働いていました。木造住宅だったり、インテリア、リノベーション、店舗の什器、公共建築物など、多岐に渡る設計を手掛けてきました。そのおかげでさまざまな仕事を経験させてもらえたし、朝から晩までバリバリ働いていました。とにかく仕事が楽しくて、休みがなくても苦にならなかったくらいです」
そういった働き方は20代のうちは通用する……。転職をする直前の会社では、身体を壊すほどの激務だったと話すMさん。30歳を目前に働き方を考えるようになる。
「今はだいぶ働き改革が浸透してきたので、少なくなってきましたが、若い頃は丁稚奉公みたいな働き方はあたりまえの世界でした。私より上の年代の方はほぼみんなそんな感じでしたね。人の2倍も3倍も頑張ってやるもんだよって。20代の頃は若さで乗り切れるし、クリエイティブな世界はどこも若いうちは修行みたいなもの、という概念があるので頑張れるんです。けれど、金銭面や時間など、どこかバランスが悪いと心が折れてしまう瞬間が来てしまうのも事実です」
過去にMさんがおこなってきた転職のやり方は、建築事務所が手がけている作品に共感して、HPから直接応募していたのがほとんど。クリエイターなら至極当然の進め方といってしまえば、それまで。しかしながら、そのやり方で失敗していたのも事実だ。
「働く上で、時間と給料、やりがい、3つのバランスを大切にしています。仮に3つ揃わなくても残りの2つでバランスを取れていればいいけど、1つだけでは成り立たちません。次の転職では、その3つのバランス全てを大切にしたかったんです」
今までの転職のやり方を変えるため、他の大手転職エージェントへ相談にも行ってみた。
「私の求めていることが全く伝わりませんでした(笑)。『担当者の方にこういう業種で、こんな雰囲気の作品を作っているような会社を希望している』ということを話しても理解してくれないんです。私の想いが伝わらない以上、大手転職エージェントで理想の転職を求めても無駄な時間。求めているところにたどり着かないな、と思ったんです。その後、建築士の支援に専門・特化したクリーク・アンド・リバー社をネットで知って藁にもすがる思いで連絡を取りました」
クリーク・アンド・リバー社と連絡を取ってから、現在のお勤め先が決まるまで、わずか1ヶ月ほど。すぐにMさんの希望に沿う本命企業に採用が決まった。
「本音をやっとさらけ出せた、今振り返るとそんな気がします。私の今後のキャリアパスも私が想像していなかった部分まで踏み込んで提案をいただきました。『どういった業界で生き残っていきたいのか?』『設計という分野のなかでさらに得意なスキルを身につけるには?』など、それこそ人生相談です。私の場合、外資で働きたいという希望があったので一気に門が狭まるんです。
オフィスの設計は今までやったことがなかったのですが、過去にワークプレイスの什器を手がけた経験があって興味はありました。エージェントからの提案によって、今まで培ってきたことを活かしながらそういう領域にフォーカスしたスキルを身につけたいかなと思った。それを武器にできたらさらなるキャリアが開けるかなって」
大手の建築会社で働いてもつまらないと思いますよ……。相談時にはっきりそう言われたと話すMさん。
「クリーク・アンド・リバー社の存在がなかったら、今のオフィスで働くという選択肢は生まれなかったと思います。私はクライアントと直接やり取りしながら、企画段階から納品まで仕事の工程の全てに関わっていきたいタイプ。オフィスの設計は最初から最後まで関われることを知らなかったので、これは盲点でしたね。提案がなければ、オフィスの設計分野は全く視野に入れてなかったので見過ごしてしまっていたと思います」
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Aさん 30代 女性
大学~大学院で建築を学び卒業後、アトリエ系建築設計事務所にて活躍。アーキテクトエージェンシーからの紹介で2017年、現職の外資系設計事務所へ転職