まずは2020年に、設計を完全BIM化!
その先のDX革命のトップランナーに
大和ハウス工業 技術本部 BIM推進部
2022年までに全物件をBIM化へ
2055年に創業100周年を迎える同社は、同年に10兆円企業になることを目指している。そのための主要な成長戦略の一つがデジタル改革だ。18年に本格的に立ち上がったBIM推進部は、20年までに全物件の設計でBIM化を計画。さらに、22年には施工を含めたオールBIM化を目指す。
「BIM推進部では、文化・人・モノ・絆の4つの柱を掲げています」
と同部部長の芳中勝清氏は言う。
文化とは、BIMをベースにした業務改革だ。BIMは単なるツールではなく、建築にかかわる営業・設計・生産・工事管理・維持管理の各分野で情報を引き渡すプロセスだと捉えている。設計をBIMで完成させたとしても、業務全体のサイクルをBIMで回さない限り大きな果実は得られない。そのため、同社の社員はもちろん、関係する事業者に対してもBIMの重要性を啓蒙する必要がある。
そのために、人財の育成は急務。すべての部門でBIMを扱うために、一度に約30名が受講可能な研修センターを東京と大阪の2カ所で展開する。
「まず、技術社員全員が教育を受け、頭を切り替える必要があります。実践教育のカリキュラムやマニュアルはすべて当部で作成しました。社内の例外をなくすため、営業などに対するBIM研修も予定しています」
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- BIMの先にある業界の”DX”化へ
- BIM推進部 部長 芳中勝清
よしなか・かつきよ/
1984年、福岡大学工学部建築学科卒業後、大和ハウス工業に入社。
営業職として福岡支店集合住宅営業所に配属される。
87年、福岡支店設計部住宅設計課に移動し設計職に。
その後、本社技術本部集合商品開発部での研究開発職などを経て、
2018年、本社技術本部BIM推進部に異動、現在に至る。
一級建築士。一級建築施工管理技士。
- 大和ハウス工業株式会社
東京本社・本店/東京都千代田区飯田橋3-13-1
https://www.daiwahouse.co.jp/
1955年、「建築の工業化」を企業理念に創業。
プレハブ住宅の原点となるミュゼットハウスを開発し、
以後、戸建て住宅をコア事業に賃貸住宅、分譲マンション、
商業施設、事業施設など幅広い事業領域への建設に携わっている。