クリーク・アンド・リバー社 BIMチームが運営するC&R Architect Academy。
責任者の島谷(しまや)が、受講生と対談し、受講するまでの経歴や受講理由、リスキリングのポイントなどをうかがいました。
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<インタビュアー>島谷(C&R社島谷)※以下、島谷:
<受講生>岸本さん ※以下、岸本:
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設計でなら、自分のリサーチや準備をスムーズに活かせた
島谷:
学生時代は、どのような勉強をしていたのですか?
岸本:
大学時代は、理系で応用生物学を専攻していました。健康食品の成分が人間の体にどれくらい影響を与えるか、論文もその評価をテーマにしました。論文の内容は、植物の葉の採れた時期や品種でどれぐらい成分に差があるかを評価、分析するというものです。
島谷:
生物学の分野に興味があって、元々は食品の開発や研究をしたかったんですね。
岸本:
高校生、大学生の頃はそうでした。
島谷:
勉強をしたところまではイメージ通りだった。ただ、就職されたところはまったく違うジャンルですね…。
岸本:
正直に言って、就職活動では苦戦しまして、化学系の勉強もしていたので、水処理機器を扱う会社に入社しました。
島谷:
水処理関係なら近しいところもあるということで、入社されて、最初に担当されたのはどんなお仕事でしたか?
岸本:
最初は、水処理機器を下水処理場や公共施設に入れる新設工事や、撤去更新工事の施工管理業務に当たっていました。
島谷:
その会社で最初に施工管理をやって、次に設計をされますよね。設計はご自身で希望されたんですか?
岸本:
そうですね。自分で希望して、設計部に異動しました。
島谷:
現場より設計をやってみたいと思われたのはどうしてですか?
岸本:
施工現場では、予定調整をしたり、誰かに依頼したり、結構人を動かすタイプの業務でした。自分としては、計算書を作ったり、書類の辻褄を合わせたりという業務には負担を感じなかったのですが、人を動かすことにはちょっと負担を感じていました。なので、希望が通るなら、設計で承諾書作りなどをやらせてほしいという理由で異動させてもらいました。
島谷:
どちらかというと、自分で手を動かしたかったんですね。設計に異動してみてどうでしたか?
岸本:
設計のほうが、自分で調べたり、教えてもらったり、準備したことがスムーズに活用できている実感がありました。
BIMのメリットや業界での必要性にひかれ、一度は別のスクールへ・・・
島谷:
でも、退職を決意されます。どのような事情があったんですか?
岸本:
設計もやってはいましたが、やはり会社全体として、受ける仕事が施工管理中心のところは変わりませんでした。設計といいつつ、作図依頼をして人に描いてもらったり、他の機器メーカーとの調整役をすることなどが多くなってきて、そこに苦戦していました。
島谷:
辞められた後、水処理や土木系ではなく建築系がやってみたかったんですか?
岸本:
前職で、建設業界としてBIMの必要性が出てくるから調べるようにと指示を受けました。そのなかで、BIMのメリットを見ていると、確かに今後必要になってくるものだし、自分が早めにBIMを理解し、扱える側になれば、やってみたい仕事に役立てるのではないかと思いました。建設というより、最初は設備関係でBIMを身につけたかったんです。
島谷:
いわゆるDXのなかのBIM、CIMに携わりたいと考えられたんですね。岸本さんは、クリーク・アンド・リバー社のArchitectAcademyに入る前に、一度専門学校に通われています。それはどういう考えだったんですか?
岸本:
やはり、3DCADを使って、自分で無から提出まで作図を一連の流れでやった経験がないということと、ソフトの扱いを知らないということが気がかりだったので、まずはそのギャップを埋めようと、パソコンスクールを受講しました。
島谷:
そうなんですね。BIMに触れようと思って学校を探すと、必然的に意匠系になりますよね。そこでどのくらい学ばれたんですか?
岸本:
4ヶ月間ぐらいです。
島谷:
ちなみに、受講料はおいくらだったんですか?
岸本:
4ヶ月間で20万円くらいでした。
島谷:
20万円、 結構しますね…。受講内容はどんな感じでしたか?
岸本:
ソフトとしての基本動作を、コマンドごとに解説を聞いて、動画と課題でこなしていくという形でした。進みがよければフリータイムを与えられて、スクールが用意してくれるテキストを終えると、市販のものですが、それについては講師が教えてくれるテキストが2冊ありました。時間があったので、それを進めていました。
島谷:
4か月間の受講の最後に、卒業テストのようなものもあるんですか?
岸本:
卒業テストはありませんでした。都度、課題を作って、わからないところや気になるところ、コツなどを、テレワークやビデオ通話の形で教えてもらいました。
現場で活躍するプロの講義で、足りない知識やスキルが補えた!
島谷:
それを受講して、就職しようとされていました。クリーク・アンド・リバー社に登録する前にも、お仕事探しはしていたんですよね?
岸本:
結構早い段階で、クリーク・アンド・リバー社さんのホームページが検索にヒットしたので、最初に登録しました。
島谷:
最初だったんですね。ありがとうございます!BIMの経験も建築の経験もないけれど、今回のArchitectAcademyがスタートするということで、こちらからお話させていただいたんですよね。そのような講座があると聞いた時は、どう思われましたか?
岸本:
実際にその仕事をされていて、設計にも精通された方から、課題を出されたり講義をしていただけると聞いて、自分に足りない部分が埋められそうでラッキーだなと感じました。
島谷:
ラッキーだなと(笑)。その意味では、ArchitectAcademyの前に受けた学校は、そういう感じではなかった?
岸本:
そうですね。スクールでは、言われた通りに、コマンドがひと通り扱えるところまでが合格ラインでしたので、基礎はやっても、それが実務と近いのか遠いのかわからないところがありました。
島谷:
なるほど。クリーク・アンド・リバー社のArchitectAcademyがスタートした直後に感じられたことはなにかありますか?
岸本:
建築についての用語解説やAutoCADからスタートして、それを教えてもらうなかでも、建設系の建屋(たてや)の作り方の話などを交えて、描き方を解説していただいたので、自分にとっては、すごく知識が補えてありがたかったです。
島谷:
課題が毎週出されていきましたが、時間の確保などは大変ではありませんでしたか?
岸本:
その期間、自分は就業していない状態でしたので、さほど時間的負担はありませんでした。
島谷:
そこは余裕をもって取り組めたんですね。今振り返って、ここが難しかった、ここはやったつもりだけどできていなかったというところは?
岸本:
平面図や立面図で、形は理解できるのですが、そのオブジェクトが建設業的には何なのかがわかりませんでした。AutoCADでいえばどの画像に入れるのかとか、Revitでいえば何でオブジェクトを作るのかとか、自分ではわからなかったので難しかったです。1日ネットで調べてもわからないこともあったり…。
島谷:
ああ、オブジェクトのところですね。そのあたりはかなり講師に聞いたりもしましたよね?
岸本:
はい。先生に質問したら、その場ですぐ教えていただけたので、その後は聞いていました。
島谷:
そのあたりはやはり苦労されたんですね。今ではそこもある程度クリアして、ご自分でも、仕事としても何とかやっていけるのではというレベルまで来ていますか?
岸本:
そうですね。受講する前に比べたら、覚えたところもありますし、もし急にわからないところあっても、質問を出せたり、ネット検索に繋げられるのではないかと思います。
島谷:
ご就業はもう決まっていて、まさにこれからですが、今不安なことなどはありますか? 不安だらけかもしれませんが(笑)。
岸本:
やはり、就業先で“常識”のような形で任された仕事に対して、自分が、先方が思う以上に指示を理解できないようなことがあったらと、内心ちょっと不安に思うところはあります。
島谷:
わかりました。そのあたりは我々からも就業先にもお話しますし、講師にも引き続き質問できる状態を作っておきますね。就業後もしっかりフォローさせていただきます!
岸本:
ありがとうございます!
ArchitectAcademyは、自分の持ち味をさらにパワーアップできる場所
島谷:
よろしくお願いします。岸本さんは、将来こうなりたい、こういう仕事をしていきたいという夢はありますか?
岸本:
自分が業務をしていた時は、実務に携わっていませんでしたが、BIMの取り組みが広がっていて、自分のいた業界などでは、おそらくこれから必要になってくると思います。そこで、書類の取りまとめ提出や、保存データをBIM化する業務、あとは、モデルに機種や壁などの属性情報を与えていく仕事などを、実務でできるようになりたいですね。
島谷:
意匠モデルをひたすら作るよりは、維持管理などでBIMのデータを活用するところに関わられたいんですよね。今回クライアントさんの顔合わせに行く際に、質問の想定など準備もしていましたが、実際にいってみてどう感じられましたか?
岸本:
顔合わせをしてくれた担当者さんが、人あたりが優しかったのはありがたかったです。自己紹介と志望理由は聞かれるだろうなと思っていました。会社を辞めた理由は、あんまり深くつつかれたくなかったので、聞かれなくてラッキーでした(苦笑)。
島谷:
講座内容や学んだことについて、堂々とプレゼンされていましたよね。全く問題ないと思っていました。
岸本:
ありがとうございます(笑)。受講する前とした後で、技術量や、できることが増えた実感はあったので、そこは後ろめたくなくアピールしました。
島谷:
正々堂々と、やったこと、あとは逆にできないことも、ちゃんと伝えられたと思います。即OKだったので、私もすごく誇らしかったです。最後に、これからArchitectAcademyを受講したいという方に、伝えたいことはありますか?
岸本:
先ほども少し話しましたが、自分は先生に質問して、教えてもらいましたが、そうするまでは、無駄にネットをぐるぐる検索して、時間を無駄に過ごしてしまったという実感があります。忙しくて、時間制限があるなかで受講される方は、少しでもわからないことがあれば、すぐに先生にチャットを送って、質問を早く提出したほうが、学習効率がいいと思います。
島谷:
なるほど。実感がこもっていますね。
岸本:
自分のように、施工管理の仕事をしていて、そのなかで合わない部分、つらい部分があるけれど、まったく他の世界に行くのは不安という方もいると思います。ArchitectAcademyでは、すでに自分がもっているものを活かしつつ、それに講義を受けてついた力がプラスされるので、就職活動や仕事探しには絶対役立つと思います。
島谷:
今日は、ありがとうございました。これからも一緒に頑張っていきましょう!
【終】
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岸本さん、インタビューをお受けいただきありがとうございました。
そして、ご就業おめでとうございます!
Architect Academyで学んだことを活かして、お仕事も頑張ってくださいね。
いかがでしたか?
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