「美しいデザインが安全につながる」。ヘリポート建設のプロフェッショナルたち
エアロファシリティー
日本屈指の専門建設会社
ヘリポート建設のコンサル、デザイン、設計、施工管理までトータルプロデュースできる国内では唯一の存在――それがエアロファシリティーだ。代表取締役社長の木下幹巳氏は「基本的に競合は存在しません。安全性、機能性など様々な問題をクリアした、お客さまにとって最適なヘリポートの設計・施工は、国内では当社にしかできないという自負があります」と語る。
我が国では、2015年3月現在、43機のドクターヘリが配備されているが、今後も60機程度まで、毎年増えていくと思われる。その状況に伴い、多くの救急病院でヘリポートの設置が必要になってきているのだ。このように、ドクターヘリ及びヘリポートへの注目度は非常に高く、同社の昨期年商は、前年比で150%以上もアップ。成長の要因はほかにもある。ヘリポート建設分野でオンリーワンの技術を有していることだ。
「ヘリポートに関する特許を多数取得しています。また床材には、経年劣化が起こりやすくメンテナンスにコストがかかるコンクリートを避け、ライフサイクルコストの低いアルミデッキを推奨。20年後、30年後も安全なヘリポートであるためにはアルミデッキを採用したほうがメリットは大きいからです」
ヘリポート建設の発注元として最も多いのは、大手ゼネコンだ。総合病院の新築や建て替えプロジェクトで、ヘリポート部分を同社が任される。その流れで、全国各地の病院での設計・施工事例が増えていった。
もちろん病院や自治体などから直接依頼されるケースも。その場合は、コンサル部隊が現地に赴き、病院の施設課、救急担当ドクター、防災ヘリコプターの運航者、航空局などにヒアリング。同時に現地踏査を行い、複数のアイデアとスケジュール、工事費用概算を提示。受注後は、図面の作成から施工管理までを担当し、納品するというわけだ。
木下氏には、ヘリポート建設に関して強いこだわりがある。
「お客さまのニーズに合わせ、安全性・機能性・デザイン性を兼ね備えたオリジナルのヘリポートをご提供していますが、『美しいデザインが安全につながる』というモットーを大事にしています。上空から認識しやすい美しいデザインに仕上げることは、安全性を確保できるだけではなく、医師や看護師の士気向上にもつながるのです。病院や患者さんにはもちろん喜ばれ、パイロットからもとても使いやすいと好評を得ています」
災害現場や事故現場に急行し、医師による医療行為がいち早く開始されるドクターヘリが増えれば、救える命も増える。ヘリポートづくりは、社会貢献度が非常に高い仕事といえる。
「当社がヘリポートを設置した病院から、毎年ドクターヘリで運ばれ、救われた命の数と感謝の言葉をいただいています。私たちが直接人の命を救えるわけではありませんが、それに少しでもかかわれることが仕事の喜びでありやりがい。今後、もっとドクターヘリの普及と安全な運用のために尽力したい。それが当該ビジネスの第一人者としての責任だと思っています」
一番欲しいのは優秀な施工管理
今、木下氏が求めている人材は、自身と同じマインドを持つ施工管理技術者だ。
「当社では、前向きで正直な人間しか採用しません。いってみれば人柄のいい人物ですね。今一番欲しいのは、ヘリポートの施工管理技術者。我々の現場は、基本的に出来上がった敷地や建物の屋上でしょう。きれいな仕事場なので、女性の施工管理技術者にもお勧めです」
スキル・資格としては、1級建築施工管理技士はマストで、一級建築士を保有しているとベターとのこと。
「医療関係者や患者さんから感謝され、自分自身も大きなやりがいを得られる。そのうえ、同規模クラスの企業に比べ、報酬は高い。自分自身、こんな素晴らしい仕事はあまりないと思います。そんな仕事にやりがいと誇りを持って臨み、お客さまにかわいがってもらえるような人材に、ぜひ会ってみたいですね」
- 木下 幹巳
1982年、九州大学工学部土木工学科卒業後、前田建設工業株式会社入社。
90年、大陽工業株式会社へ。
9 2年、同社取締役航空事業部長に就任。
97年、エアロファシリティー株式会社を設立し、代表取締役社長に就任した。
- エアロファシリティー株式会社
所在地/東京都港区新橋4-9-1
新橋プラザビル15階
TEL/03-5402-6810
http://www.aero.co.jp/
1997年、日本初のヘリポート・格納庫設備専門の機材・設備商社として設立。その後、ヘリポートのコンサルティング、設計、施工、
さらに現在はヘリコプター本体の輸出入や関連商品の開発なども手がけている。
アルミデッキ製ヘリポートのデザイン、設計、建設、施工管理までを
トータルにプロデュースできる企業は国内では唯一。