アーキテクト・エージェンシーがお送りする建築最先端マガジン

Architect's magazine

MAGAZINE TOP > 設計部最前線 > 株式会社コスモスモア デザイン設計部

課題解決を超え、新たな価値を提供する――。<br />かかわった全員を笑顔にするデザイン理念

課題解決を超え、新たな価値を提供する――。
かかわった全員を笑顔にするデザイン理念

株式会社コスモスモア デザイン設計部

課題解決とともに〝+α〞の価値提供を

業容の拡大に応じて、同社が提供するサービスも多様化しているが、すべてに共通するものがある。それは、「問題解決を超え、新たな価値を提供する」というデザイン理念だ。「クライアントの課題に向き合い、それを解決するのはもちろんのこと、現場をよく見て〝+α〞の価値を提供する意識を社内の全員が持っています」と中島氏は言う。

「例えば、ある大手メーカー開発部門のリニューアルコンペに参加した際、課題解決の〝+α〞として、『子供の頃、野山を冒険したような〝ワクワク感〞を取り戻す空間』を提案しました。クリエイティブな発想が生まれやすいオフィスにしていきましょうと。お客さまもとても喜んでくれ、打ち合わせから完成までプロセス全体をみんなが楽しみながら進められました」

同部では、基本的に1人のスタッフがリーダーとなり、一案件の全行程を担当する。とはいえ、一人でただ黙々と仕事に向き合うというわけではない。「いかにして、案件にかかわる部内の仲間と一緒に成果を出すか、それも全員が笑顔になるように。そういう意識で仕事することを大切にしています。私自身、楽しくて仕方ないんですよ。たくさんの人たちと一緒に仕事をすることが」と中島氏。チーム内の異動もたびたび行われ、全員がすべての事業ジャンルを経験できるよう配慮しているという。

「案件の一部分だけ、限られたジャンルのデザインをずっと、ではなく、一人ひとりが多様な経験を積むことのできる環境です。この方針に魅力を感じ、『ここで働きたい』と入社してくれたスタッフも多いですね」

全社の目標は、数年内に年商を倍増すること。新卒、中途を問わず、毎年新しいメンバーを迎えてはいるが、闇雲に人数を増やすわけにはいかない。では、どんな人材を求めているのか。

「オールマイティというよりは、何か一つでもいいので、誰にも負けない武器を持っている人。例えば今期、『建築畑はさっぱりですが、美術・デザインなら任せてください』という芸大出身の新卒を1名採用、すでに大活躍してくれています。互いに苦手なことを補い合いながら、得意なことを伸ばし合う――そんな集団であり続けたいですね」

ページ: 1 2

PROFILE

デザイン設計部 部長 中島秀樹

デザイン設計部 部長 中島秀樹

なかしま・ひでき/1983年、早稲田大学大学院建築学科修了後、

三井住友建設に入社。

96年、オーストラリアのペドロソープアーキテクツ勤務(~97年)。

2007年、コスモスモアに入社。
08年、デザイン設計部部長に就任。

一級建築士。

一級建築施工管理技士。

株式会社コスモスモア

所在地/東京都港区芝5-33-7 徳栄ビル6階
TEL/03-5427-4600
http://www.cosmosmore.co.jp/
1990年、リクルートグループのリフォーム事業会社として設立されて以降、事業内容を拡大。

2013年、親会社の株式会社コスモスイニシアが大和ハウス工業株式会社と資本提携し、大和ハウスグループに。

企業理念は、「私たちは満足を超える感動を目指します」。

環境のことを考え、CSR活動にも力を入れている。

アーキテクツマガジンは、建築設計業界で働くみなさまの
キャリアアップをサポートするアーキテクト・エージェンシーが運営しています。

  • アーキテクトエージェンシー

ページトップへ