人を想い、街を想い、”総合設計力”で、環境を、文化を、未来の街をより豊かに
三菱地所設計 デザイングループ
キャリア採用が約3割。新たな力を積極採用
建築はデザインだけでは成り立たない。プロジェクトチームには当然構造設計や監理担当のメンバーも加わる。社内のエンジニアリンググループ、時にはコンサルティンググループとともに仕事を進める機会も多い。そのため、コミュニケーションは重要だ。それぞれの職能が知恵を出し合い、一つの建物をつくり上げていくには、相互理解は欠かせない。
「デザイングループのメンバーは建築設計を極めるだけでなく、建築全般の総合力を高めていってほしい。私自身も海外での学びで幅広い知見を得ることができました。たとえば当社には三菱地所に出向し建築主の視点で建物を見たり、都市計画をダイナミックに考えたり、あるいは管理部門で建築後の建物のライフサイクルを考えたりと、ジョブローテーションにより様々な経験を積む機会があります。そのうえで設計に戻り、培った総合設計力を存分に発揮してほしいと思います」
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近年は、女性や外国籍の社員も多く活躍している。積極的に行っているキャリア採用の結果、現在キャリア社員は全社員数の3割に及び、様々な部署で中核を担っているという。多様かつ多彩な人材がもたらす化学反応が、長い歴史を持つ〝設計集団〞に新風を吹き込んできた。
「当社で新卒採用が中心になったのは戦後のことで、むしろ歴史は新しい。創業時から建築家を多数招き入れ、それを力に組織が発展してきたというDNAがあります。私たちが求める人材像に規定はなく、ニュートラルです。新たな仲間の力をブレンドし、さらなる成長を目指していきたいですね」
- 専務執行役員 国府田 道夫
こうだ・みちお/
1985年、東京工業大学大学院社会開発工学専攻修了後、三菱地所入社。
93年、米国ペンシルバニア大学大学院建築学修士課程修了。
三菱地所設計執行役員建築設計第四部長、常務執行役員などを経て、2017年4月から現職。
代表作品に、横浜銀行本店、丸の内北口ビルディング、豊洲フロント、
大手町グランキューブなどがある。
一級建築士。
- 株式会社三菱地所設計
東京事務所/東京都千代田区丸の内2-5-1
丸の内二丁目ビル
https://www.mj-sekkei.com/デベロッパーのインハウス設計組織として
長年にわたって建築設計を手がけ、2001年の分社で独立。
18年の組織改革ではコンサルティンググループを新設し、都市開発などで多様化する顧客のニーズに対応する。