家づくりのための総合プラットフォーム
VR建築展示場「XR EXPO®」始動!
クリーク・アンド・リバー社 建築グループ プロデュース・ディビジョンの取り組み
クリーク・アンド・リバー社(C&R社)建築グループは、2021年12月24日、VR技術をフル活用したVR建築展示場「XR EXPO®」をリリースした。約7年の準備期間を経て、「〝つくる人〞と〝住まう人〞、双方のニーズをマッチングする新プラットフォームの創出」という、グループ・ミッションの一つが結実したかっこうだ。本記事では、「XR EXPO®」がつくり出す新たな未来を、様々な機能について紹介しながら、ひもといていく。
失われていた施主と建築家の出会いを紡ぎ出す場
当グループは創設以来、家を建てたい人と、その人にマッチする建築士が巡り合えていないという問題意識を持っていた。プロデュースチームの鈴木謙一は、その原因についてこう語る。
「多くの建築士は営業しないし、できないからです。『私は凄腕の建築士ですが、設計、要りませんか?』とセールスする建築士などいません。作品を建築専門誌や自社サイトなどに載せて見つけてもらったり、知人から紹介してもらうことがせいぜいです」
家を建てる側も、パースや図面だけで完成後の家をイメージすることを強いられてきた。また、既存の家は空き家でなければ内覧できないケースがほとんど。一方、国内の住宅展示場の数も、どんどん減少しているのが実情だ。
「社内で富士山の裾野あたりに住宅展示場をつくるアイデアまで出ました。しかし、リアルの展示場は空間や資金の制約が大きい。そこで、私が入社前から温めていたVR活用のアイデアを提案。廉価なVRのヘッドセットシステムが登場するなど関連技術が進化したことを受け、まず、19年から『超建築Real』の開発に着手しました」
そして、新型コロナ禍が起こり、世の中の活動は、一斉に〝リモート〞〝非接触〞にシフト――。
「もう一気呵成にやるしかないと、『XR EXPO®』の具現化に向けて走り出しました」。
20年7月にまず「超建築Real」をリリースし、クライアントへの提供を開始。その後、「XR EXPO®」の開発をスタートさせた。
「XR EXPO®」は、リアルの住宅展示場と同様、通年型の運営。5年間で4500棟を目標に掲げ、日本すべてのリアル住宅展示場を一堂に集めた場にしていく。その先は、「独自の〝生態系〞をつくりたい」と鈴木は言う。
「例えば、分譲住宅やマンションも展示したり、AR技術を用いて中古住宅リノベーションのプレゼン機能を付加したり。ほか、建材メーカーが自社製素材をPRする場として活用する、さらには資金や土地の相談コーナーを設置するなど、多様な業態・機能を包含する〝メタバース〞として発展させていきたい。また、『XR EXPO®』によって家を建てた施主が、自分の家を『XR EXPO®』に展示して販促につなげてフィーを得ることも可能でしょう。本プラットフォームの名称を〝住宅展示場〞ではなく、〝建築展示場〞としている理由はここにあります」
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デジタルに国境という概念はない。多言語版を用意して、海外に向けたサービス展開も計画している。
「日本の建設技術、建築士のクオリティの高さは海外でも知られています。実際、世界各国で活躍している建築士も少なくありません。そういった〝優秀な建築士の輸出〞にも貢献したい。また映画やゲームなどエンタメ仮想空間におけるリアルな建築3Dデータ販売にも可能性があり、新たなプロフェッショナル領域創出の拡大も見込めます。「XR EXPO®」は、弊社が立ち上げ、運営するプラットフォームですが、一人でも多くの建築士、工務店、ハウスメーカーの方々の参画によって、進化・発展していく〝場〞であると考えています。皆さまからのエントリーをお待ちしております。一緒に『XR EXPO®』を盛り上げ、遅れているといわれている建築業界のDXを底上げしながら、新たな施主との出会いを、できるだけたくさんご提供したいと思っています」
株式会社フューダック/小牧新平
当社は、他の工務店4社と「Vision20project」を組み、「jiza_ie」という企画住宅を協同提供しています。家の耐久性や省エネ性能が向上し、長寿命化するなか、家族構成の変化などに伴うライフスタイルの進化に備え、土間を多目的に使えたり、2階をフルフラット空間として壁を自由に設けられるといった柔軟性を実現しています。ターゲットは20~30代で、すでに「jiza_ie」のプロモーションにVRを活用しており、「XR EXPO®」に非常にマッチしていると考え、PRの一環として出展を決めました。SNS広告などからの反響に対するセカンドコンタクトを取るために、場所と時間に制約がない「XR EXPO®」は最適であり、商談の機会損失を防ぐ効果に期待を寄せています。
河野有悟建築計画室/河野有悟
最初に「XR EXPO®」の話を聞いた時は、いよいよ新たな時代が始まるという期待感を覚えました。住まう人が家や建築士と出会う選択肢・可能性が広がる――「XR EXPO®」はその新しい時代に必要とされるチャネルとなるポテンシャルが大いにありそうです。一建築家としてそのスタートに加わり、醍醐味を味わってみたいと考え、参画を決めました。通常、建物を見るには現地に赴く必要があり、建築家がモデルハウスをつくること、引き渡し後の物件の内覧も困難でした。「XREXPO®」は、バーチャルではあるもの、それらの障壁を取り去る機能を付加したことに大きな意義があると思います。これまで接点を持てなかった潜在施主と出会えることを期待しています。
【VR建築展示場 XR EXPO】https://xr-expo.ne.jp/
- クリーク・アンド・リバー社
建築グループ プロデュース・ディビジョン VR建築展示場「XR EXPO®」へのご出展を希望される、設計事務所、
建築家、工務店、ハウスメーカーの皆さまからのご連絡をお待ち
しております。▼サービスの詳細説明はこちら
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