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「都市を創り、都市を育む」志を守り、 未来の最適解を発想・実現し続ける

「都市を創り、都市を育む」志を守り、 未来の最適解を発想・実現し続ける

森ビル 設計部 設備設計部

新しい都市に先駆的な機能を

昨年竣工した「麻布台ヒルズ」を含め、世界に類を見ない新しい都市づくりを実践し続けている森ビル。同社の設計部は、自社プロジェクトの基本計画から工事監理、既存物件の修繕、リニューアルまでを手がけている。

「与えられた設計条件に基づいたベストソリューションを提案するだけでなく、〝オーナーワーク〞として設計条件そのものを考える、創造的かつ主導的なアプローチをすることが当社設計部の特徴といえます」と、執行役員の新井章邦氏は語る。

環境に配慮したサステナブルな要求が高まっている近年において、都市インフラの整備を含めて手がけた麻布台ヒルズでは、下水熱の再利用といったインパクトのある提案も行った。未来の新しい都市にふさわしい先駆的な環境を生み出しているのが、同部の設備設計部だ。

同社のプロジェクトの多くは、建物単体ではなく、〝街そのもの〞を開発する規模の大きさであるため、計画は何十年にもわたり、工事着工から竣工までに数年かかるケースも。ゆえに計画時に最新の技術を取り入れたとしても、竣工時には改善の必要がある可能性もあり、設計途中でも柔軟な対応が求められるという。

また、オーナー会社として、竣工後も永続的にプロジェクトにかかわり続けることになる。特に設備に関しては、実際に建物を使い始めてから不具合・改善が発生することも間々あり、対応を重ねながら、その知見を将来の新築工事の計画につなげている。

「麻布台ヒルズは去年の夏に竣工し、各施設が順次開業している。設計に携わったスタッフにとっては今が最もほっとする時期かもしれませんが、同時に経験値を一段階高める絶好の機会でもあります。竣工した街を見て歩いて、何らかの違和感を覚えたとしたら、それを分析して改善を提案し、次の設計へとつなげてもらいたい。新しい提案をするために考え抜いて行動した結果が悪かったとしても、それは決して失敗ではなく、むしろ進化の機会だと捉えています」

大規模プロジェクトでは、多くの社内外の関係者との粘り強い調整が必要となる。街づくりへの情熱を持った人材が求められている
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2050年を見据えて次の青写真を描く

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PROFILE

新井 章邦

新井 章邦
Kunihiro Arai

執行役員 設計部 統括部長
エネルギー事業管理室

1988年、武蔵工業大学(現東京都市大学)工学部建築学科卒業後、森ビル株式会社入社。
2004年、設計本部建築設計部プロジェクト設計グループ課長。
13年、設計統括部設計推進部部長。19年、執行役員設計部統括部長。
21年より現職。虎ノ門ヒルズ、麻布台ヒルズ、上海環球金融中心ほか、森ビルが手がける
プロジェクト全般を計画。一級建築士。

森ビル株式会社

所在地/東京都港区六本木6-10-1
六本木ヒルズ森タワー
https://www.mori.co.jp/
1955年に前身となる森不動産、59年に森ビル株式会社を設立。オフィス、住宅、商業、文化施設等の複合施設を中心に、東京都心部における先進的な都市再開発事業を手がける総合ディベロッパー。

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