アーキテクト・エージェンシーがお送りする建築最先端マガジン

Architect's magazine

MAGAZINE TOP > 設計部最前線 > 森ビル 設計部 設備設計部

「都市を創り、都市を育む」志を守り、 未来の最適解を発想・実現し続ける

「都市を創り、都市を育む」志を守り、 未来の最適解を発想・実現し続ける

森ビル 設計部 設備設計部

2050年を見据えて次の青写真を描く

設備設計部メンバーのバックグラウンドは、建築学科の設備専攻、機械工学科、電気工学科出身者が多い。若手社員はジョブローテーションとして、10年ほどで2〜3部署を経験することが通例という。仕入部で麻布台ヒルズの施工など協力会社の選定業務などに携わり、その後、設計部に異動して同プロジェクトに竣工までかかわったメンバーもいる。

「我々の商材は建築そのものなので、営業、広報にしても、建築や設備の専門知識を持つ人材は引く手あまたです。最終的に設計部に来てほしいのですが、異なる部署での経験は提案力を養ううえで重要であると考えています」

麻布台ヒルズというビッグプロジェクトが竣工した一方で、すでに「六本木5丁目西地区再開発」案件の進行がスタートしており、さらには既存物件7の大規模リニューアルも順次動き出す予定である。

「我々は2012年に、〝2030年の都市像〞をイメージし、森ビルが開発を進めるエリアのグランドデザインを描きました。そうやって描いた青写真を具現化してきたのが虎ノ門ヒルズ、麻布台ヒルズです。今、次の未来を50 年として見据えた時、都市の基本的な絵姿、ボリュームは大きく変わらないと思いますが、建物や街の活動を支える設備、通信システム、モビリティなどの技術が急速に進化していくはずです。これらがどのように都市に取り込まれていくのかを想像し、グランドデザインを更新する必要性を感じています。そして、新しい青写真を描くのは、柔軟な発想力を有している若手が中心になってくれると期待しています」

ページ: 1 2

PROFILE

新井 章邦

新井 章邦
Kunihiro Arai

執行役員 設計部 統括部長
エネルギー事業管理室

1988年、武蔵工業大学(現東京都市大学)工学部建築学科卒業後、森ビル株式会社入社。
2004年、設計本部建築設計部プロジェクト設計グループ課長。
13年、設計統括部設計推進部部長。19年、執行役員設計部統括部長。
21年より現職。虎ノ門ヒルズ、麻布台ヒルズ、上海環球金融中心ほか、森ビルが手がける
プロジェクト全般を計画。一級建築士。

森ビル株式会社

所在地/東京都港区六本木6-10-1
六本木ヒルズ森タワー
https://www.mori.co.jp/
1955年に前身となる森不動産、59年に森ビル株式会社を設立。オフィス、住宅、商業、文化施設等の複合施設を中心に、東京都心部における先進的な都市再開発事業を手がける総合ディベロッパー。

アーキテクツマガジンは、建築設計業界で働くみなさまの
キャリアアップをサポートするアーキテクト・エージェンシーが運営しています。

  • アーキテクトエージェンシー

ページトップへ